キャットフードのいろは

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キャットフードに含まれる成分の中で猫に必要な物は何か

キャットフードに含まれる成分の中で猫に必要なものは、人と同じように五大栄養素です。

タンパク質や脂質、炭水化物は重要なエネルギー源となり、ビタミンやミネラルは体調を整えてくれます。 これらの栄養素は人でも動物でも生きていくために必要で、欠かすことのできないものです。

ただ、人と猫では、それぞれの栄養素の必要とする割合が異なるだけです。 猫は肉食動物ですから、人よりも多くのタンパク質や脂質が必要です。

とくにタンパク質は人の約5~6倍の量が必要といわれています。 筋肉や内臓、皮膚、血液、ホルモンなどの身体の器官や組織を作る重要な成分であり、活動のエネルギー源でもあります。

ミネラルのリンやカルシウム、マグネシウムは、骨や歯の生育に欠かせません。 ナトリウムやカリウムなどは代謝の維持、促進に必要な成分です。

また、猫の体内で合成できないために、食物から摂取しなければならない11種類の必須アミノ酸も重要です。

とくに、タウリンは、肝臓の機能向上、血圧の調整、心臓の機能強化、網膜細胞の再生など多くの働きがあります。 不足すると、網膜の変性を起こし、最悪の場合、失明ということもあります。

心臓も拡張性心筋症など、命にかかわる病気になることもあります。 ですから、タウリンを豊富に含む良質なタンパク質を摂取しなければなりません。

ビタミンAは、皮膚や被毛の健康、歯や骨の成長、視覚機能の維持、免疫力を高めるなどの働きがあります。

人は黄緑色野菜に含まれるβ-カロチンをビタミンAに変換しますが、猫にはその機能がありませんので、レバーや乳製品、卵、などのビタミンAを含む動物性食品から摂取する必要があります。

キャットフードでは、ビタミンAが充分に配合されていることを確認しなければなりません。 キャットフードは、猫が獲物を捕らえて摂取する栄養分が簡単に摂取できるように作られたものです。

これらの成分は、単に多く配合されていればいいというものではありません。 全体のバランスを維持しながら豊富に含まれることによって、充分な効果が得られ、猫が健康で元気に過ごすことができるものです。

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