猫が便秘になったときのキャットフード与え方
猫の祖先は元々砂漠育ちですから、あまり水を飲まないため、糞便中の水分が不足し、便が出にくいということがあります。
ただし、しつこい便秘には病気によるものもありますので、元気がないという場合は、直ぐに動物病院を受診した方がいいでしょう。
猫が便秘になった時には、水分の補給と食物繊維の多い食事が重要です。 食物繊維が腸のぜん動運動を促進し、糞便中の水分が多くなることで排便しやすくなります。
排便を促すことも大切ですが、再発防止防止のために腸内環境を整えることも重要です。 水溶性の食物繊維フラクトオリゴ糖や不溶性の食物繊維マンナンオリゴ糖などの二つの食物繊維を含んだフードは腸内環境を整えてくれます。
フラクトオリゴ糖は腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整え、糞便中の水分を保ち、柔らかくしてくれます。 マンナンオリゴ糖は悪玉菌が腸内に定着しにくい環境を作り、免疫力も強化してくれます。
サイリウムという食物繊維も便秘の改善に有効です。 重量の約10倍の重量の水分を吸収してゼリー状になり、便の軟度を調整しますので、便秘にも下痢にも優れた作用を持つ食物繊維です。
多少脂質の多いキャットフードも有効です。 脂肪はエネルギーとなるだけではなく、便の排出を容易にしてくれます。 あるいは、フードに小さじ一杯程度のオリーブオイルをかけてあげても効果があります。
また、便秘の状態では、消化器官に負担をかけない消化性の高いタンパク質の食事が適しています。
消化の悪いタンパク質は、消化されずに残った分が腸内の悪玉菌の餌ともなり、腸内環境を悪化させます。 消化性の高いタンパク質を取ることによって、未消化物を減らすことが腸内の環境を整え、負荷を軽減し、回復を早めることにもなります。
ウンチは健康のバロメーターともいわれます。 しっかりしたたくさんのウンチが出るのは健康な証拠です。
人も猫も健康でたくさん食べたら、たくさんウンチをするものです。 早めに気づいて、適切なキャットフードやケアをしてあげましょう。