キャットフードのいろは

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不妊手術をした猫へのキャットフードの与え方

不妊手術後は、ホルモンのバランスが乱れるために、オス、メスともに肥満になりやすい傾向があります。

年齢的に1歳前後で子猫用のキャットフードを与えていることも多いのですが、手術後は成猫用のフードに切り替え、体重管理が重要になります。 不妊手術後は、ホルモンバランスが変化し、以前よりも食欲旺盛となる傾向があります。

しかし、身体は、生殖細胞を生成する必要がなくなることや活動量の低下、代謝の低下などから消費カロリーは少なくなります。 そのため、手術前と同じような食事を与えていると、肥満になってしまいます。

まず、1歳未満であっても成猫用のフードに切り替えます。 成猫用のキャットフードでも、脂肪分が少なめのものを選ぶと、より効果的です。

成長期のフードに比べると成猫用のフードはカロリーが低めですので、これで落ち着けばいいでしょう。

通常の給餌量では満足せずに、もっと欲しがる場合にはウェットフードを利用します。 含有水分量が多く、低カロリーのため、満腹感がありながら摂取カロリーを抑えることができます。

それでも太るようであれば、ダイエット用のキャットフードを利用する方法もあります。

療法食になりますので、安全のために、動物病院を受診後、医師の指示に従って利用する方がいいでしょう。 低カロリーに加え、食物繊維も豊富に配合されています。

食物繊維は腹持ちがよく、満腹感もありますので、食欲を抑え、消化器官内の環境を整えてくれます。 摂取カロリーは低めに抑えられていますが、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が充分に摂取できるように調整されています。

稀ですが、避妊手術後、食欲が低下することもあります。手術や入院などのストレスによるものです。 この場合は、ウェットフードなど嗜好性が高く食べやすい食事を与えるといいでしょう。 数日で収まるものですが、1週間以上も続くようであれば、受診した方がいいでしょう。

この時期のケアは、大切なポイントです。肥満させてしまうと、体質として太りやすくもなりますので、健康上も好ましくありません。 細心の注意を払って太りすぎないようにしてあげましょう。

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