キャットフードのいろは

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キャットフードで毛並みが悪くなったら

キャットフードで毛並みが悪くなるということは、栄養バランスが取れていないということです。

猫は、体重の約15~20%と大きな割合を皮膚が占めています。 ですから、その構成成分は重要なものです。

毛並みに必要な栄養素には、タンパク質、ビタミンA、オメガ3、オメガ6などがあります。 猫の食事で最も大切なタンパク質は、その摂取量の約25~30%が皮膚や被毛のために使われます。

皮膚は約21日の周期で、新陳代謝により新しい皮膚に生まれ変わります。被毛は季節ごとに生え変わります。

皮膚の角質や被毛はケラチンというタンパク質から作られていますので、多くのタンパク質が必要なのです。 タンパク質が不足すると、栄養が毛先まで行き届かず、乾燥してボサボサになってしまいます。

ビタミンAは、皮膚や粘膜などの新陳代謝を促進し、正常に保つ働きがあります。 歯や骨の成長、免疫力を高めるビタミンです。

人や犬は、β-カロチンから作り出すことはできますが、猫にはその機能がありませんので、キャットフードやレバーなどの動物性の食品から摂取しなければなりません。

DHAやEPA、α-リノレン酸で知られる不飽和脂肪酸オメガ3は、皮膚の炎症を抑える働きがあり、しっとりとした潤いのある毛並みを作ります。 同じく不飽和脂肪酸オメガ6は毛質を整える働きがあります。

とくに、リノール酸やアラキドン酸は、人や犬は体内で生成することができますが、猫はできませんので、キャットフードから摂る必要があります。

これらの成分が不足すると、皮膚は乾燥し、パサパサの毛になってしまいます。 これらの成分が不足したキャットフードでは、栄養バランスの崩れからホルモンバランスまで乱し、甲状腺機能亢進症などの病気まで引き起こす可能性があります。 さらに、毛並みを悪くしてしまいます。

キャットフードで毛並みが悪くなったら、早急に栄養バランスの取れた食事に変えましょう。 適切なキャットフードを選ぶことで、健康な体を作ることが、毛並みを良くすることです。

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